女性の健康はホルモンバランスで決まると言っても過言ではありません。
女性の心身は女性ホルモンの影響を強く受け、思春期から更年期にいたる数十年もの間ホルモンのバランスによって心身の健康が保たれています。
そこで今回は、月経不順や生理痛、PMSなどの月経トラブルをアロマテラピーで緩和して改善を目的とした「アロマテラピーと月経トラブル」というお題で、
- 「女性ホルモン」についての簡単な基礎知識
- 「月経不順」を整えるオススメの精油とアロマレシピ
- 「PMS」による諸症状やむくみの緩和にオススメの精油とアロマレシピ
- 「月経困難症」の緩和にオススメの精油とアロマレシピ
などについて、各項目の原因や症状などのかんたんな基礎知識を交えながらお届けします。
長い記事になってるので、下記のジャンプ機能を使って見たいところを見てくださいね。
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2つの女性ホルモンの働き(簡易的な基礎知識)
女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2種類のホルモンがあり、ともに卵巣から分泌されています。
女性ホルモンの分泌は
脳にコントロールされている
脳にある自律神経を司る視床下部が性線刺激ホルモンを放出ホルモンするためのホルモンを分泌
視床下部から分泌されたホルモンを受とった脳下垂体が性線刺激ホルモンを分泌
下垂体から分泌されたホルモンの刺激により、卵巣から「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類の女性ホルモンを分泌
エストロゲン(卵胞ホルモン)
エストロゲンの分泌は思春期ごろから活発になり、女性らしい丸みのある身体のラインを作ります。肌のツヤやハリ、キメを整え、子宮の内膜を増殖させたり、気持ちを安定させたりするなどの働きをしています。
プロゲステロン(黄体ホルモン)
プロゲステロンは、子供を産むため、受精卵を着床させるために子宮の働きを整えて体温を高め、栄養を身体に蓄えておくためのホルモンを活性化させていきます。
女性ホルモンの乱れが様々な不調、トラブルを引き起こす
女性はこうした2種類のホルモンによって心身の様々なところに大きく影響します。
ですが、月経や妊娠という「生理機能」が正常に働くことができるのも、これらのホルモンがバランスよく分泌されているからです。
ホルモンがきちんと分泌されないと、さまざまなトラブルを招くことになります。
女性ホルモンが乱れる要因や時期
特に、生理的にホルモンの分泌が不安定になる、卵巣の機能が未熟な思春期と、卵巣の働きが衰える更年期は様々な不調が女性を襲います。
思春期と更年期はホルモン分泌が不安定になりがち
この時期は、更年期障害をはじめ心身ともにさまざまな不調が現れやすいので注意が必要です。
また、時期的なことに限らずストレスもホルモンバランスを乱す原因になります。
ホルモンの分泌を調整している脳の視床下部はストレスの影響を受けやすいです。
環境が大きく変わったり、悩みごとを抱えたりするとホルモンの働きは不安定になり、正常に分泌されません。
最近は女性の多くが仕事をもち、社会的なストレスも相応に強くなっています。
そうなると、20代の早いうちから頭痛や腹痛、不眠、ほてり、 月経不順など、更年期症状のような不定愁訴を訴える人もふえています。
アロマ精油の使用で女性ホルモンのバランスを整える
アロマセラピーは補完療法としてさまざまな病気に対して有効な働きをします。
特に婦人科の病気には大きな効果が見られます。
女性ホルモンに似た働きをする作用のある精油
精油の中には「クラリセージ」「スターアニス」などの女性ホルモン様作用(女性ホルモンと同じような働きをする作用)を発揮するものが多数あります。
不足しているホルモンを補ったり乱れがちなホルモンバランスの調整が期待できます。
女性ホルモン様作用のある精油をアロマテラピーに使用した結果、月経障害、更年期障害、自律神経失調症といったさまざまな症状に改善効果を発揮。
また、女性ホルモン様作用を持つ精油に鎮静作用のある精油やリフレッシュ作用のある精油など、複数の精油と組み合わせることでストレスによって生じた不快症状も解消していくことができます。
気持ちを安定させたい時はクラリセージとオレンジスイートのブレンドがおすすめ
精油は主にマッサージや塗布、アロマバスなどで用いますが、効果の現れ方には個人差があります。
腹部のアロママッサージを行ったら…
その日のうちに月経痛が解消した方や、更年期症状のつらさが消えて「元気になりました」とおっしゃる方は珍しくありません。
アロマテラピーでは香りも重要な要素
当サロンでも同じ作用をもつ精油の中からお客さんの好みに合った香りを選んでいただくことを大切にしています。
好きな香りが気分をリラックスさせ、精神的にもたいへんよい効果を生んでいます。
以下では、女性特有のトラブルや病気に有効な処方(アロマレシピ)を紹介します。不快症状の解消や健康管理の一助として、アロマテラピーを活用してください。
なお、女性ホルモン様作用のある精油には、通経作用(月経を起こす働き)をもつものがあります。
そのため、妊娠中に適さない精油も多くありますので、妊娠の可能性がある人や妊娠している人は主治医に相談したうえでアロマテラピーを行ってください。(妊婦のアロマセラピーに関しては別の記事にて記載しています)
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『月経不順』をアロマテラピーで整える
女性のからだリズム
生理開始日から次の生理の前日までの間の日数を言います。
この生理周期が正常な場合は、25日~38日の周期でくり返され、月経期はおおよそ3~7日くらいです。
この生理周期が乱れることを月経不順といいます。
月経不順のタイプ
月経不順は、おおきく分けて3つのタイプがあります。
- 稀発性月経
-
生理周期が39日以上になる
- 頻発性月経
-
生理周期が24日以下になる
- 無排卵月経
-
生理予定日より10日以上月経が早まったり、経血が少なく2週間ほど、ダラダラと続く
月経周期を乱す要因
月経の周期を乱す要因は
卵巣の働きが未熟な思春期、卵巣の働きが衰える更年期に、卵巣から分泌される卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の激しい変動により周期を乱すことがあります。
そのほかの月経周期を乱す要因に、冷えや骨盤内の血流障害も月経周期を乱す要因になります。
また、ホルモン分泌をコントロールしている脳の視床下部はストレスの影響をとても受けやすいです。
精神的なストレスが続くとホルモンが正常に分泌されなくなり、月経周期が乱れたり、止まってしまうこともあります。
最近よく耳にするのが、無理なダイエットで起こる月経不順です。
急激な体脂肪の低下は卵胞ホルモンの分泌を抑制し、月経のリズムを乱します。
ダイエットを行う場合は、標準体重を目安に減量することが大切です。
長期に月経周期や期間が不安定な場合は自己判断に頼らず婦人科で相談しましょう。
その際、 最低1ヵ月分の基礎体温を記録しておくと卵巣の働きを知る手がかりになり診断に役立ちます。
月経不順を整えるには女性ホルモン様作用のあるアロマ精油がオススメ
月経不順におすすめ精油
月経不順におすすめな精油は、クラリセージ、スターアニス、オレンジ、ジュニパーなどが効果を発揮します。
各精油の特徴
クラリセージ
クラリセージは婦人科の疾患に幅広く用いられる精油で、体内でエストロゲンと同じように働き、ホルモンのバランスを整えるスクラレオール(ジテルペンアルコール類)を含んでいます。
また、鎮静作用を発揮する酢酸リナリル (エステル類)も豊富に含んでいるので、ストレスで緊張している心身 をリラックスさせてくれます。
スターアニス
スターアニスに含まれるトランスアネトール (フェノール類)にもエストロゲンと同じような働きがあり、ホルモンのバランスを整える効果が期待できます。
オレンジ
オレンジに含まれるリモネン(モ ノテルベン炭化水素類)は血管を拡張して血流を促進し、骨盤内の血流を改善して冷えの解消に 有効です。
ジュニパーベリー
ジュニパーに含まれるC・ピネン(モノテルペン炭化水素類)が、リンパや血流のうっ滞を促進し、ホルモンバランスの改善を促します。
これらのアロマ精油を組み合わせて月経周期をうまく整えていきましょう。
乱れた月経周期が整うアロマレシピと使い方 3選
毎日のセルフケアですぐに使える、「月経不順におすすめの精油」をブレンドした、レシピと具体的な方法を3つご紹介します。
月経周期の乱れに
使い方 | アロママッサージ |
アロマレシピ | クラリセージ…2滴 スターアニス…1滴 ホホバオイル…5ml |
具体的なやり方はこちらをタップ
ビーカーにホホバオイルを入れ、各種精油を加えてよく混ぜる。
マッサージオイルを下腹部に塗り、おへそを中心に、手のひらで円を描くように時計回りにゆっくりマッサージします。
※5~10分程度
使い方 | アロマバス |
アロマレシピ | オレンジ…2滴 クラリセージ…1滴 天然塩…大さじ1 or ホホバオイル…5ml |
具体的なやり方はこちらをタップ
天然塩かホホバオイルに各種精油を加える。
38~40℃くらいのお湯をバスタブに張り、出来上がったオイルを落としてよく混ぜます。
精油を入れたバスタブにみぞおちまで入り、15~30分程度の半身浴を行う。
使い方 | フットバス |
アロマレシピ | オレンジ…1滴 ジュニパー…1滴 クラリセージ2滴 |
具体的なやり方はこちらをタップ
40~42℃くらいのお湯をバケツに半分ほど入れ、精油を落としてよく混ぜる。
両足を入れ、15分〜20分程度の足浴を行う。
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『月経前緊張症(PMS)』をアロマテラピーで解消
月経が始まる3~10日ほど前から、心身の両面でさまざまな不快症状が現れるのが月経前緊張症(PMS)。
しかし、いずれの症状も月経が始まると治まったり消えてしまったりするという特徴があります。
女性の7割がこのPMSに悩まされている
原因はまだはっきりとしていませんが、PMSには排卵後に増加する黄体ホルモンがかかわっていると考えられています。
次のような症状には、アロマテラピーで複数の精油を組み合わせ不快な症状一掃しましょう。
月経前緊張症(PMS)の症状にオススメのアロマ精油
一概に月経前緊張症(PMS)といっても、腹痛や頭痛、気分の落ち込み、むくみなどといった様々な不快症状があります。
それぞれの不快症状に対して効果の発揮が期待できるオススメのアロマ精油を症状別にご紹介。
月経前緊張症(PMS)による「便秘や腹部の張り」にオススメのアロマ精油
月経前緊張症(PMS)
腹部の不快症状におすすめな香りは?
月経前緊張症(PMS)による「便秘や腹部の張り」におすすめなアロマ精油はフェンネル、ペパーミント、グレープフルーツが効果的です。
- ・フェンネル
-
フェンネルに含まれるアネトール (エーテル類)消化器系の働きを正常にしてくれる作用が期待できます。
- ・ペパーミント
-
ペパーミントに含まれるメントン(ケトン類)は胃腸の働きを活性化して消化や排便を促します。
- ・グレープフルーツ
-
グ レープフルーツには、代謝(体内での物質の処理)を高めるリモネン(モノテルペン炭化水素類) が多く含まれています
フェンネルが消化器系の働きを正常にし、ペパーミントが胃腸の働きを活性化して消化や排便を促します。
そこへ、グレープフルーツをプラスして、便通をよくする効果をアップします。 腹部の張りを解消
月経前緊張症(PMS)による「むくみ」にオススメのアロマ精油
月経前緊張症(PMS)
身体のむくみにおすすめな香りは?
月経前緊張症(PMS)による「むくみ」には、
やはりジュニパーは欠かせません。
むくみ撃退!最強コンビ
- ・ジュニパー
-
ジュニパーに含まれるカリオフェレン (セスキテルペン炭化水素類)は腎臓に働きかけて尿の促し、水分過多によるむくみを解消していきます。
- ・グレープフルーツ
-
グ レープフルーツには、代謝(体内での物質の処理)を高めるリモネン(モノテルペン炭化水素類) が多く含まれています。
ジュニパーに加え、代謝を高めるグレープフルーの組み合わせで、アロママッサージを行うと、むくみ解消の効果がより一層高まります。
グレープフルーツの精油(アロマオイル)が皮膚についた状態で太陽の光を浴びると、刺激となります。
外出直前など直射日光が当たる場所へ付けるのは避けるようにしましょう。
月経前緊張症(PMS)によるイライラ、うつ気分など「精神の不調」にオススメのアロマ精油
月経前緊張症(PMS)
イライラや落ち込み
精神の不調におすすめな香り
月経前緊張症(PMS)によるイライラや落ち込みといった精神面の症状には、マジョラムとネロリが適しています。
心に働きかける香り
- ・マジョラム
-
マジョラムに含まれているテルピネン4・オール(モノテルペンアルコール類)は、自律神経(無意識に体の機能を調整する神経)のバランスを整え、ストレスや不安感を和らげます。
- ・ネロリ
-
ネロリに含まれているリナロールやゲラニオール(ともにモノテルペンアルコール類)、酢酸リナリルや酢酸ゲラニル(ともに エステル類)は、交感神経(体を活動の方向へ導く自律神経)の興奮を抑えてイライラした気分を鎮めます。
月経前緊張症(PMS)による「肩こり、頭痛」にオススメのアロマ精油
月経前緊張症(PMS)
肩こり、頭痛におすすめな香りは?
月経前緊張症(PMS)による「肩こり、頭痛」なとの不快な痛みやこりの解消に効果を発揮する精油は、ペパーミント、ラベンダー、シナモンです。
痛みやコリの撃退!
- ・ペパーミント
-
ペパーミントのメントール(モノテルベンアルコール類)が筋肉のこりをほぐして弛緩させることができます。
- ・ラベンダー
-
ラベンダーに含まれるリナロールや酢酸リナリル (エステル類)は、血流を増加させたり心身をリラックスさせたりする作用があります。
- ・シナモン
-
シナモンのオイゲノール(フェノール類)には鎮痛作用、血流増加作用があります。
これらを組み合わせて症状を改善していきましょう。
月経前緊張症(PMS)を解消、緩和するアロマレシピと使い方
月経前緊張症(PMS)を解消
症状 | 便秘、腹部の張り |
使い方 | アロママッサージ |
アロマレシピ | フェンネル…2滴 ペパーミント…2滴 グレープフルーツ…1滴 ホホバオイル…10ml |
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ビーカーにホホバオイルを入れ、各種精油を加えてよく混ぜる。
マッサージオイルを腹部に塗りおへそを中心に時計回りにゆっくりマッサージします。
※5~10分程度
グレープフルーツの精油(アロマオイル)が皮膚についた状態で太陽の光を浴びると、刺激となります。
外出直前など直射日光が当たる場所へ付けるのは避けるようにしましょう。
症状 | むくみ |
使い方 | アロママッサージ |
アロマレシピ | ジュニパー…1滴 グレープフルーツ…1滴 ホホバオイル…5ml |
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ビーカーにホホバオイルを入れ、各種精油を加えてよく混ぜる。
マッサージオイルで、むくみが気になる部位をマッサージ。
グレープフルーツの精油(アロマオイル)が皮膚についた状態で太陽の光を浴びると、刺激となります。
外出直前など直射日光が当たる場所へ付けるのは避けるようにしましょう。
症状 | 気分の落ち込み、イライラ |
使い方 | 精油の塗布 |
アロマレシピ | マジョラム…2滴 ネロリ…1滴 ホホバオイル…5ml |
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ビーカーにホホバオイルを入れ、各種精油を加えてよく混ぜる。
出来上がったオイルをみぞおちや手首に塗る。
※1日 2~3回行う
症状 | 頭痛、肩こり |
使い方 | 精油の塗布 |
アロマレシピ | ペパーミント…1滴 ラベンダー…1滴 シナモン…1滴 ホホバオイル…5ml |
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ビーカーにホホバオイルを入れ、各精油を加えてよく混ぜる。
頸部(首)から肩にかけて塗ります。
※症状が気になったときに行うだけでOK
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『月経困難症』のツライ痛みをアロマテラピーで軽減
月経困難症とは
下腹部痛や腰痛などの月経痛が非常に重く、吐き気やめまいなども加わって日常生活に支障をきたすような状態のことをさします。
月経前に出現する症状月経前症候群(PMS)
月経後に出現する症状月経困難症
月経にまつわる不快な症状や痛みは、現れる時期や原因でも症状名が変わったりしますし、個人で判断するのも難しいですね。
器質性月経困難症?機能性月経困難症?ツライ月経困難症は主に2つに分けられる
さらに「月経困難症」は、症状の現れる原因などから2つのタイプに分かれます
- 子宮筋腫や子宮内膜症などの病気がかかわる
「器質性月経困難症」 - 子宮や卵巣には特に異常が認められない
「機能性月経困難症」
症状が重い人は「器質性月経困難症」という前者の可能性も考えられるため、一度きちんと婦人科の診察を受けましょう。
機能性月経困難症を和らげるには?
子宮や卵巣に異常がない「機能性月経困難症」の場合は、適度な運動を行って骨盤内のうっ血を改善したり、ゆっくり入浴して全身の血流を促すことで、症状の改善につながります。
また、痛みで気分が落ち込んだりイライラしたりしますがそんな時にこそアロマテラピーの出番!
月経困難症(機能性)の症状を緩和するオススメのアロマ精油
鎮痛作用が期待できるアロマ
月経時の下腹部痛に効果を発揮するのは鎮痛作用のある精油が有効で、クラリセージのほか、バジル、マンダリン、タラゴンなどがあります。
- ・クラリセージ
-
鎮痛作用を発揮する酢酸リナリル (エステル類)を豊富に含んでいるため、痛みをやわらげ心身をリラックスさせてくれます。
- ・バジル
-
バジルに含まれるメチルカビコール(フェノール類)には、消炎鎮痛作用や交感神経の興奮をおさえる作用があります。
- ・マンダリン
-
中枢神経の興奮をおさえ、鎮静作用を発揮します。
- ・タラゴン
-
筋肉の緊張をほぐし、 鎮痛作用があります。
これらの精油を組み合わせてアロマテラピーとして用いれば月経時の辛い痛みに効果を発揮します。
子宮内膜症による痛みの緩和にも応用できる
なお、これから紹介するレシピは子宮内膜症の痛みにも応用できます。
子宮内膜症とは?
子宮内膜が卵巣内や腹膜など、子宮以外の場所にできてしまう病気のことをさします。
「子宮内膜症」の病気は激しい痛みを伴い、月経時には通勤や通学もできず寝たきりになる人も多くいます。
子宮内膜症の治療は大別して、薬物療法と手術があります。
前者はホルモン剤を服用して閉経状態(偽閉経療法)や妊娠状態(偽妊娠療法)を作り、内膜症の進行にストップをかける方法です。
薬物療法で効果がない場合は、病巣や癒着を切除する手術を行います。
また、子宮内膜症で偽閉経療法を行うと女性ホルモンが減少するため、更年期障害に似た症状が現れることも…
その場合は別記事にて記載している更年期障害の記事にて紹介しているアロマレシピ を用いてください。
治療を受けても痛みが続く場合、これから紹介するアロマテラピーを治療と併行して行うといいでしょう。
月経困難症による不快な痛み、症状を緩和するアロマレシピと使い方
月経困難症によるつらい痛みの緩和レシピ
症状 | 月経困難症による痛み |
使い方 | 精油の塗布 |
アロマレシピ | クラリセージ…1滴 バジル…1滴 マンダリン…2滴 ホホバオイル…10ml |
具体的なやり方はこちらをタップ
ビーカーにホホバオイルを入れ、各種精油を加えてよく混ぜる。
出来上がったブレンドオイルを下腹部にやさしく塗る。
※1日2~3回行います
症状 | 月経困難症による痛み |
使い方 | 精油の塗布 |
アロマレシピ | タラゴン…2滴 クラリセージ…1滴 プチグレン…1滴 ホホバオイル…10ml |
具体的なやり方はこちらをタップ
ビーカーにホホバオイルを入れ、各種精油を加えてよく混ぜる。
出来上がったブレンドオイルを下腹部にやさしく塗る。
※1日2~3回行います
※上記二つのレシピは子宮内膜症の痛みにも使えます。
子宮内膜症は病院での治療が不可欠です
治療を受けても痛みが続く場合、アロマテラピーを併行して行うことで、心地よい香りが心と身体を緩ませ、安心感を与えてくれます。
※アロマテラピーは、植物から芳香成分を抽出した精油を使って心と身体のバランスを整えるためのリラックス法であり、医療行為ではありません。
あくまでも日々のセルフケアを目的として使ってください。
妊娠中の方、重い病気の方、慢性的な症状のある方、体調が思わしくないと思ったら、まずは医療機関へ受診医師の診断を受けましょう。
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