痒みを伴う「カンジダ腟炎」や痛みを伴う「膀胱炎」、これらは常在菌による感染炎症で、特に女性に起こりやすく再発しやすい病。
ツライ「カンジダ腟炎」や「膀胱炎」の治療や再発防止にはアロマテラピーも有効であるため、
今回はカンジダ腟炎と膀胱炎に有効なオススメのアロマ精油と、アロマの使い方レシピをご紹介します。
カンジダ腟炎
強力な殺菌作用で不快な症状を撃退カンジダ膣炎は、カンジダ・アルビカンスという真菌(カビ)に感染して、腟に炎症が起こる病気で、
膣や外陰部、肛門には強烈なかゆみが生じ、カッテージチーズのような白いおりものを伴います。
カンジダ菌はもともと皮膚や粘膜にいる常在菌で、ふだんは大人しくしているものの、
身体が疲れていたり、ホルモンバランスが乱れたりするなど、身体の抵抗力が落ちることで菌が増殖して炎症を招いてしまいます。
再発しやすいカンジダ腟炎の治療方法
治療は膣内や外陰部の洗浄や、抗真菌剤による薬物療法が中心になり、抗カンジダ剤の軟膏を幹部に塗ったり、座薬を膣内に入れたりし、
おおよそ3~4日で症状はなくなることが多いですが、膣炎は再発しやすいため、1週間程度は抗カンジダ剤を続ける必要があります。
カンジダ腟炎を治すのに有効なオススメのアロマ精油
カンジダ膣炎に効果を発揮するのは、ティートリー、ゼラニウムを中心とした抗菌作用のある精油。
ティートリーには強力な殺菌作用、抗真菌作用のあるテルピネン4・オール(モノテルペンアルコール類)を豊富に含み、カンジダ菌の増殖をおさえながら菌に対抗する免疫力を強化します。
同じく殺菌作用、抗真菌作用のあるゼラニウムや、鎮静作用を併せ持ったラベンダーを組み合わせることによってカンジダ腟炎による不快な症状を改善することができます。
抗カンジダ剤で効果を得られなかった患者さんが、アロマセラピーでカンジダ菌を撃退できた例も少なくないので、つらい症状をくり返している人も試みるといいでしょう。
膀胱炎
また、記事後半に紹介するカンジダ陰炎のレシピは、女性がかかりやすい膀胱炎にも効果があります。
膀胱炎とは
大腸菌やブドウ球菌などの細菌が尿道から膀胱内に侵入して増殖し、膀胱が炎症を起こしてしまう病気です。
トイレが近い、排尿しても尿が残っている感じがするなどの症状があるほか、炎症が進むと排尿後に痛みを伴ったり、尿に血が混じったりすることもあります。
膀胱炎が女性に多いのは、女性の尿道は男性に比べて短いうえに、細菌が多い膣や肛門が近いため、細菌が膀胱に侵入しやすいからです。
膀胱には細菌に対する防御機能がしっかり備わっているものの、疲労や病気、ストレスなどで抵抗力が低下してしまうと、細菌の増殖を止められず発病しやすくなります。
薬物治療にアロマテラピーの併用で膀胱炎の再発を防ぐ
膀胱炎かどうかは尿検査で診断がつき、治療は抗生剤の服用が中心になりますが、
薬物治療と併用してアロマセラピーを行うことで、治癒を早めたり再発を防いだりすることができます。
膀胱炎はくり返しやすい症状なので、
- 休息をしっかりとって体の抵抗力を保つ
- 水分を多く取って尿量をふやす
- 寝不足にならない環境づくり
- 外陰部を清潔に保つ
- トイレは我慢しない
などなど、生活面での予防や再発防止も心がけましょう。
カンジダ腟炎、膀胱炎に有効な精油のアロマレシピと使い方
使い方 | 洗浄用アロマソープ |
アロマレシピ | ティートリー…1~2滴 ベビーソープなど、 低刺激性のボディソープ …適宜(約10ml) |
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精油をボディソープに落 としてよく混ぜ、入浴時に陰部を優しく洗います。
使い方 | 洗浄用水 |
アロマレシピ | ティートリー…10滴 無水エタノール…5ml 精製水…50ml |
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ビーカーに精油、無エタノール、精製水を入れてよく混ぜます。
上記の水に浸したコットンで、排尿後に陰部を洗浄します。
1日2~3回を目安行います。
使い方 | 洗浄用水 |
アロマレシピ | ラベンダー…1滴 ゼラニウム…1滴 ティートリー…8滴 無水エタノール…5ml 精製水…50ml |
具体的なやり方はこちらをタップ
ビーカーに各種精油、 無水エタノール、精製水を入れてよく混ぜます。
上記の水に浸したコットンで、排尿後に陰部を洗浄します。
1日2~3回を目安に行います。
※アロマテラピーは、植物から芳香成分を抽出した精油を使って心と身体のバランスを整えるためのリラックス法であり、医療行為ではありません。
あくまでも日々のセルフケアを目的として使ってください。
妊娠中の方、重い病気の方、慢性的な症状のある方、体調が思わしくないと思ったら、まずは医療機関へ受診医師の診断を受けましょう。
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