誰もがいちどくらいは悩まされた経験のある「むくみ」。
「むくみ」は体のどこかで水分が滞留することによって起こり、それによって体は重だるさや冷えを感じ、いつもより疲労も蓄積しやすくなります。
また、好きなファッションが着用できなかったり、人によっては見た目や体重の数値が気になって過度なダイエットにはしってしまうことも。
毎日のように現れてしまう厄介な「むくみ」ですが、改善する方法や予防する方法は多々ありますし、改善方法に加えてアロマ精油を用いることでむくみ解消効果はより一層高まります。
そのため、
今回は「むくみの簡単な仕組み」から「むくみを改善する方法」に加え、
「むくみ解消に効果的なオススメの精油を3つ」と、「アロマ精油の具体的な使い方」についてお伝えしていきます。
「むくみ」の正体は水分と老廃物
- 寝起きに顔や瞼(まぶた)がむくんで腫れている、、、
- 靴下の跡がなかなかとれない、、、
- 仕事終わりや夕方に足がむくんで靴がきつい、、、
- 体がむくんでダル重い、、、
- 末端の冷え感が消えない、、、
などなど、「むくみ」によって誰しもがこんな経験をしたことがあると思いますが、
「むくみ」というのは、
血管の外にある細胞と細胞の間に余分な水分や老廃物がたまった状態のこと。
体がむくんでしまう理由や原因を簡単にでも理解すれば改善方法も見つかるので、「むくみ」の仕組みや原因をかんたんに解説します。
「むくみ」の仕組み
心臓から送り出された血液は動脈を経て全身の毛細血管へ流れていきますが、
血液の一部は血管の外へ漏れ出て細胞間に流れてしまい、細胞と細胞の間に滲みでた余分な水分を「間質液」といい、それがむくみの正体です。
通常なら間質液は静脈やリンパ管にも流れるため、間質液は一定量に保たれているのが普通ですが、
静脈血やリンパ管を流れるリンパ(液)の流れが悪いと、心臓や各リンパ節へ戻りきれなかった水分が細胞と細胞の間に停滞して「むくみ」となってしまうのです。
「むくみ」の主な原因は生活習慣にある
腎臓や心臓をはじめとした循環器系の障害などの病的な慢性のむくみは除き、一過性のむくみはほとんどが生活習慣によるもの。
そして、その一過性の浮腫みやすい原因として考えられる生活習慣が下記のようなこと。
- 不規則な食事や塩分の取りすぎ
(塩分に含まれるナトリウム濃度が高くなると、体は水分をふやして濃度を下げようとする)
※ファーストフードやインスタント食品をよく食べる人は注意 - 運動不足
(血液やリンパを押し流す筋肉の収縮運動が行われにくい) - 飲酒
(アルコールの取りすぎで血液から多くの水分が漏れ出るうえに、アルコールの代謝で水分が大量消費され水分不足になる) - 同じ姿勢を続ける
(立ちっぱなしなど、重力の影響で水分が下にたまる) - 水分不足
(水分不足の状態によって身体が水を蓄えようとする生理現象)
※過度な水分の摂りすぎもむくみます - 過度な温度環境の変化
(自律神経の働きが鈍くなり、水分代謝が低下) - 冷え
(足の毛細血管まで血液が循環しにくくなる)
などなど、、、これらの生活習慣が「むくみ」のよくある原因になります。
女性ホルモンの影響による「むくみ」
また、以前紹介した2つある女性ホルモンのうちのひとつ、黄体ホルモンであるプロゲステロンの働きもむくみを招く要因になり、
月経の1週間ほど前から、「体がぶよぶよする」「脚がパンパンになる」「おなかがむくんで出っ張る」などの自覚症状を感じる女性も少なくありません。
しかし、これは月経近くになることで妊娠に備えて体に水分をためる働きをする黄体ホルモン(プロゲステロン)の濃度が高くなるからであって、
女性の周期的な流れであるため、妊娠中も下半身がむくみやすい状態になります。
アロマテラピーで「むくみ解消」効果倍増!! むくまない体をつくる方法
むくみを解消するには血行やリンパの流れを促すことが大切であり、生活習慣や環境がむくみの原因であることから、
- スクワットやウォーキングなど適度な運動をする
- 入浴で体を温める
- 弾性ストッキングの着用やカーディガンを羽織るなどして身体を冷やさないようにする
- カリウムを多く含む食品(とくに野菜類)を食べる
- こまめな水分補給
- 睡眠時間の確保
などなど、生活習慣や食生活を見直すことで「むくみ」やすい状態を改善しやすくなります。
そこに加えて、アロマ精油を用いたリンパマッサージでリンパ(体液)の流れを促すことで、むくみ解消の効果は倍増します。
リンパ管は皮膚表面下のすぐ近くを流れているので、マッサージが刺激となってリンパの流れがよくなって、むくみもバッチリ解消されますよ。
リンパの流れを促す精油が有効! 「むくみ解消」にオススメのアロマ精油3選
むくみの解消にオススメのアロマ精油は、体液の流れを促す
- 「アトラスシダー(シダーウッド)」
- 「サイプレス」
- 「ジュニパー」
これら3つの精油は、体液の流れをよくする作用をもったセドロール(セスキテルペンアルコール類)が含まれるため、滞留した体液の流れを促進させてむくみを取り除いていきます。
ジュニパーを用いたアロマバスはむくみ解消に最適で、私も愛用しています。
また、これらの精油を用いてマッサージオイルを作り、気になる部分をケアすることで「むくみ」が一気に解消されることもあります。
リンパは軽い刺激で流れるので、なでる程度の軽いマッサージでもじゅうぶんに効果を発揮しますよ。
ただし、むくみのほとんどはアロマセラピーや生活習慣、食生活の見直しで治っていきますが、
1週間もむくみが続いたり、尿量が減って体重が増加したりする場合などは、
腎臓をはじめとしたなんらかの異常が原因で循環器系の障害や病的なむくみになっている可能性もあるため、慢性的に続く場合は一度病院でチェックを受けてください。
「むくみ」を解消する、精油を用いたセルフリンパマッサージの方法とアロマレシピ
ここからは、「むくみ」をとるためのアロマ精油の具体的な使い方についてお伝えしていきます。
足浴アロマバスで脚のむくみ解消
アロマバス(足浴)
材料
- レモン・・・1滴
- ジュニパー・・・2滴
- オレンジスイート・・・1滴
足浴をはじめる
温度40~42℃くらいのお湯をバケツの半分くらいまで入れたら、そこへ材料の滴数分だけ精油を加えてよく混ぜる。
お湯に足を入れ、体がポカポカしてくるまで
足浴を行います。
「むくみ」や冷えを感じたとき、就寝前にするのが良いですよ。
アロマリンパマッサージで「むくみ」解消
アロマを用いたリンパマッサージ①
材料
- サイプレス・・・4滴
- ホホバオイル・・・10ml
マッサージで温める
- ビーカーにホホバオイルを入れる
- 材料の滴数分だけ精油を加えてよく混ぜる
出来上がったマッサージオイルを手のひらに取り、 気になる部位につけて軽く流すようにリンパマッサージを行います。
脚の場合なら、足先から足首、ふくらはぎからひざと、末端から中心部に向けてマッサージしていきます。
※具体的なセルフマッサージのやり方は下記に記載。
無理に力をかける必要はなくて、撫でながら流していくようなマッサージでも効果はじゅうぶんありますよ。
アロマを用いたリンパマッサージ②
材料
- アトラスシダー(シダーウッド)・・・1滴
- ジュニパー・・・2滴
- ホホバオイル・・・10ml
マッサージで温める
- ビーカーにホホバオイルを入れる
- 材料の滴数分だけ精油を加えてよく混ぜる
出来上がったマッサージオイルを手のひらに取り、 気になる部位につけて軽く流すようにリンパマッサージを行います。
※具体的なセルフマッサージのやり方は下記に記載。
ブレンドするアロマの種類が違うだけで、リンパマッサージ①と②の使用方法は同じです。
足や顔のむくみを取り除くセルフリンパマッサージの具体的なやり方
足のむくみ
- 両手のひらをふくらはぎの後ろ側に密着させ、親指だけ前面に回し、かかとからひざの後ろに向かって、ゆっくりと押し上げます。
- 両手でひざをつかむようにして手のひらを密着させます、そのままそけい部 (足のつけ根)に向かって、 ゆっくりと押し上げます。
※両足とも行いましょう。
顔のむくみ
- 親指と小指以外の3本の指をあごの中央に当てます(両手とも)。
- 輪かくに沿って耳の下のリンパ節に向かってゆっくりと押し流します。
- 両手のひらを耳のつけ根に当て、首を経由して鎖骨のリンパ節に向かってゆっくりと押し流します。
- 鎖骨の下に両手の手のひらを当て、脇の下のリンパ節に向かってゆっくりと押し流します。
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