疲労感が抜けない、重だるい、頭痛がする、吐き気が……と、肩こりによってつらい経験をした人は現代に多くいると思いますが、
精油を使ったアロマテラピーはつらい肩こりに対して有効であり、症状の緩和や肩こり改善のサポートをしてくれるため、
今回は「肩こりとアロマテラピー」といったお題で、肩こりの原因や要因、肩こりのつらい症状、肩こりを予防して改善する基本的な方法と、
肩こり症状を緩和するためのオススメ精油の紹介、具体的な使い方とアロマレシピなどをお伝えしていきます。
現代病とも言われる肩こり…あなどってはいけません!
肩こりに悩まされいる人は今回の記事を通し、アロマテラピーを利用して肩こりの予防や改善に役立ててみてください。
肩こりの様々な症状と原因
『肩こり』は、首から肩、背中にかけての筋肉が固くこわばってしまい、
だるさ 重さ 疲労感
などのイヤな感覚を伴いやすい状態で、ひどくなると頭痛や吐き気などのつらい症状が出てくることもあります。
(下記に肩こり症状の一覧を掲載してます。)
今では肩こり外来とかもあるくらいで、便利な時代だからこその現代病とも言えますね。
肩こりのツライ症状一覧
肩こりの状態がひどくなれば、
- 眼精疲労
- 手の痺れ
- 目眩
- 頭痛
- 吐き気
- 歯の痛み
- 食欲減退
- 抑うつ
などなど、身体の痛みに留まらず、精神的にもツライ症状を引き起こしてしまうことがあります。
肩こりは五十肩に繋がることも……
また、肩こりが慢性化して更にひどくなると、
- 烏口突起炎
- 上腕二頭筋長頭腱炎
- 肩峰下滑液包炎
- 肩関節腱板炎(変性性、外傷性)
- 石灰沈着性腱板炎
- 肩関節拘縮(拘縮肩)
- 関節包炎
- 凍結肩
- 肩鎖関節炎
- 腱板疎部炎
など、広義的な意味での『肩関節周囲炎(五十肩/四十肩含む)』に繋がってしまう恐れがあります。
ひとえに肩こりと言えど、症状がキツイ場合は恐ろしい状態なのです。
なぜ!? 肩こりになる要因、原因
肩こりになる要因は日常生活において様々あるのですが、
「長時間の同じ姿勢」、「バランスの崩れた不自然な姿勢の繰り返し」や「体を冷やす」などの状態によって肩こりになってしまうことが多くあります。
例を挙げるなら、
- 長時間のデスクワーク
- 長時間の運転
- パソコンやスマホの見すぎ
- 筋力や柔軟不足による不自然な姿勢
- 運動不足
- 睡眠不足
などなど、、、
肩こりのつらい症状を引き起こす原因
筋肉の組織は収縮運動をくり返すことで柔軟性や筋肉内の血流などを正常に保っていますが、
デスクワークなどで長時間にわたって同じ姿勢を続けると、筋肉が固定されて血行が悪くなります。
血液は様々な細胞、今回で言うなら筋肉に酸素や栄養素を届ける一方で、老廃物を回収する働きをしていますが、
血行が悪くなると栄養や酸素が筋組織や各細胞へ届かなくなるばかりでなく、乳酸などの物質を回収することもできずに筋肉の過度な緊張を引き起こして疲労感に襲われてしまいます。
乳酸の回収ができないと筋肉は収縮し続けて神経を圧迫してしまうこともあり、神経痛のような症状が生じてしまうことも…。
それ以外にも、ストレスや心の疲労によって力が抜けず、強張った筋肉や神経の緊張からくる自律神経の乱れなども肩こり症状のつらい原因となります。
肩こりを改善、予防する方法
肩こりになる主な原因は姿勢不良や長時間の同じ姿勢、冷えや気分的な落ち込みなどが挙げられるため、
個人個人の生活環境の中で要因となる状態状況を少しでもなくすように心がけることが必要であり、
- 運動や入浴などで身体を温める
- 長時間同じ姿勢で居続ける事は避ける
- 運動によって筋力と柔軟性を養う
- 不自然な姿勢をとらないようにする
などの行動が重要となります。
下記に具体例を用いてかんたんに解説してます
また、心と身体は連動していると言われるように、気持ちが落ち込むと自然と肩もすくんでしまい、それが肩こりの引き金にもなるため、
ストレス過多な生活状況を変える勇気、生活環境を変えて良くする行動も必要です。
肩こりを改善する具体的な方法一覧(理由付き)
肩こりの予防方法は肩こりの改善にも繋がるため、下記に具体例と理由をザックリと挙げているので参考にしてみてください。
- 長時間の同じ姿勢を回避
- デスクワークや長時間の運転なら1時間毎に休息挟み、軽いストレッチなどをして身体をほぐす
- 入浴する
- 温熱とリラックス効果による筋肉弛緩
- ブルーライトカットメガネの活用
- 眼精疲労の軽減と神経緊張を和らげる
- スマホやテレビ画面の明るさを暗めに調整し、使用時間を減らす
- 眼精疲労の軽減と神経緊張を和らげる
- マッサージされに行く
- 筋肉の弛緩とリラックス
- 休みの日はストレス発散する
- 心身の緊張を開放
- 栄養不足にならないような食事をとる
- 正常な身体機能を維持
- ストレス過多な生活環境からの脱却
- 神経緊張からくる自律神経の乱れやホルモンバランスの乱れを回避
- 睡眠時間の確保
- 身体機能全ての回復と筋肉の調整
- ヨガやピラティス、筋トレなどの運動をする
- 身体を温め、ストレスが解消され、正しい姿勢になれる
食事、運動、睡眠、ストレス対策、後半の4つの部分は肩こりに限らず全ての不調において超重要であり、
肩こりの改善に対しても多大な良い影響をもたらします。
アロマテラピーはツライ肩こりの症状に対しても有効に働く
そして、上記に書いたような基本的な肩こり予防に加え、アロマテラピーも併用することで肩こりの改善や予防効果を大きく高めます。
また、アロマ精油は炎症を鎮めることで肩こりの痛みを緩和したり、血行促進作用のある精油を使うことで凝り固まった筋肉を柔らかくするなど、
特定の精油を使うことで肩こりを改善方向へ導く効果に期待できるため、
肩こりでツライ時はアロマテラピーのセルフケアが重宝できると言っても過言ではありません。
肩こり改善にオススメのアロマ精油
肩こりの症状は筋肉の拘縮や血行不良などが原因であり、ツライ症状になると炎症を伴うことがあるため、
肩こりをはじめとする筋肉痛には、鎮痛作用のあるリナロール(モノテルペンアルコール類)を含んだ「ラバンジン」や、
血行促進作用のあるリモネン (モノテルベン炭化水素類)を含んだ「レモン」、
そして、筋肉の炎症をおさえるサリチル酸メチル (エステル類)を含んだ「ウインターグリーン」の精油が有効です。
ウインターグリーンの香りは「コレどこかで嗅いだことがある匂い」と誰もが感じるかと思いますが、
ウインターグリーンの主成分であるサリチル酸メチル (エステル類)は、一般的な湿布剤に用いられる抗炎症の作用をもつ成分なのです。
ウインターグリーンの主成分が湿布の大部分を占める成分でもあるため、効果的なのは一目瞭然かと思います。
私はヨガやピラティス講師であり、普段からプラクティスをしていて筋肉痛になることもしばしばあるため、ウインターグリーンは愛用している精油の1つです。
肩こりを解消するアロマレシピと使い方
ここからは、肩こり解消にオススメのアロマレシピと、その具体的な使い方についてお伝えしていきます。
精油の吸入(芳香浴)で心身の緊張から開放させ、睡眠の質も高める
精油の吸入(芳香浴)
材料
- レモン・・・2滴
- ラバンジン・・・2滴
ブレンド精油を吸入
上記の精油をティッシュペーパーやハンカチ、お湯を張った洗面器に精油を落とす。
※ディフューザーやアロマポットでの芳香浴でもOK!
精油を垂らしたティッシュやハンカチ、お湯を張った洗面器に顔を近づけて精油の香りを吸入する。
入眠の1時間ぐらい前から、上記の各精油を垂らしたハンカチやティッシュを枕元に置き、香りを漂わせながら就寝する。
就寝前にすると心身の緊張が解けて睡眠の質も高まるので、
眠る1時間前くらいにハンカチやティッシュに垂らして香りを拡散する方法か、ディフューザーでタイマー設定をして拡散するのがオススメ。
セルフアロママッサージで肩こりをほぐす
アロママッサージ or 塗布(トリートメント)
材料
- ウインターグリーン・・・1滴
- ラバンジン・・・2滴
- ホホバオイル・・・…5ml
足浴をはじめる
ビーカーなどの容器にホホバオイルを入れ、上記の各種精油を敵数分だけ加えてよく混ぜる。
首すじや肩の痛む部分に塗り、5分間を目安になでるようにやさしくマッサージする。
※グイグイとするキツイマッサージではなく、優しめの圧加減で塗り込むようにすると良いです。
首肩のセルフマッサージは難しいので、ブレンドした精油を塗布するだけでも精油の効能によって効果を感じる事ができます。
この方法も、寝る前に行えば入眠しやすくなり、睡眠の質も向上します。
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