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-アロマセラピー診療日誌-

 アルツハイマーのことを調べていたら、セージが効くと書いてありました。

 おなじみのハーブなのに調べたことがなかったと思い、一度調べてみることにしました。
 セージはもちろんドイツコミッションEに承認されたハーブです。
 セージという名前は、ラテン語のsalvare(救う、癒すという意味)に由来しているそうです。

 英知と長寿を授けるハーブとして昔から親しまれてきたハーブです。
 
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 セージ   sage
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 セージは一般的には料理にスパイスとして使われます。

 吐き気、食欲不振、消化不良、お腹にガスが溜まる時などの消化器障害をやわらげるので、
 脂っぽい食事の後に飲むと胃腸がスッキリします。

 昔の人は「セージを植えた家には病人が出ない」と言って自分の庭にセージを植えたそうです。
 盗賊のハーブにもこのセージが入っていましたね。
 中国では不妊症に使われれます。
 イギリスでは、インドや中国からお茶が輸入されるまでは、セージのハーブティーが飲用されていました。
 歯茎をきれいにして、歯を白くするためにも使われました。

 エストロゲン様の働きがあるので、月経周期を整え、更年期の発汗過多に有効です。

 セージについてNatural Medicines Comprehensive Databaseで調べてみました。
 ↓
 セージ

 ただしセージは強力な精油なので使用には注意が必要です。

 高濃度で使用すると、ひきつけたり興奮することがあります。
 また妊娠と授乳中には使用してはいけません。
 強い子宮収縮を起こすので、後産を円滑に進めるために使用するようです。

 乳汁分泌を抑えるので、断乳のときにも使われるハーブです。

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  セージの効果
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 【効果】
 ♪アルツハイマー病には効果が認められる
  セージを4ヶ月間経口で摂取すると、
  軽度~中等度のアルツハイマー病患者の認知能力が改善する。

 ♪外陰ヘルペスにも効果あり
  セージを含むクリームはゾビラックス軟膏とほぼ同様の効果がある
  (ゾビラックスは治癒するのに要する日数は6.3日、セージは7.2日)

 ♪若年成人の記憶力を向上させるという論文もあるが、
  十分なエビデンスがないので、更なる調査が必要ということですが、セージオイルの内服で、
  健康な若い成人を実験したところ、短期記憶が有意によくなるという論文が
  『Pharmacology, Biochemistry and Behaviour』誌の最新号にのっています。

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  セージの作用
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 セージの使用部位は葉と精油です。

 セージにはツヨンやカンファーのケトン類がたくさん含まれます。
 ツヨンを含むために、高濃度では肝毒性、神経毒性を示します。
 そんな事情から、痙攣を起こすこともあります。

 ◆セージの精油の有効成分(NARDケモタイプ精油事典より)
 αーツヨン(ケトン類)        30~50% 
 βーツヨン(ケトン類)         5~10%
  カンファー(ケトン類)         5~25%
 αーピネン(モノテルペン炭化水素)   ~5%
 βーピネン(モノテルペン炭化水素)   ~5%
 1,8シネオール(酸化物類)       5~15%
 その他
 リナロール(モノテルペンアルコール類)
 ビリディフロロール(セキステルペンアルコール類)

 ◆このような有効物質が共に働いてアルツハイマー病に効果を示すものと考えられています。

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  編集後記
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 まとめてみると、
 ●食品として使用するのは安全
 ●ケトン類を豊富に含むため、妊娠中、授乳中、子供には使用しない
 ●使うなら通常の量を守り、4ヶ月まで
 ●痙攣性の疾患のある人は使わない
 ●血糖降下剤、鎮静剤を内服中の人は注意して使わなくてはいけない
 ●高血圧の人は血圧が上がることがあるので注意が必要
 
 ドイツコミッションEの推奨量は
 ハーブ  4~6g/日
 精油   0.1~0.3g/日
 チンキ剤 2.5~7.5g/日
 抽出物  1.5~3g/日    となっています。

 このような論文を見ていると、経口で使うようですが、日本ではアロマセラピー学会でも、
 経口摂取はごく一部の精油しかみとめられていません。

 アルツハイマー病には抽出物を毎日1g内服するようですが、日本では何をどのように
 使用するのか分かりかねます。 

 一般に使用されるのはまだまだ先のことのようです。