時々においを感じませんという方がおられます。
この間もスタッフが、
「また私匂いがわからないのです」
といいます。
一度、喘息と疲労で体がだるくて仕方がないという患者様にアロマセラピーを
ご紹介したことがあります。
その方は匂いがわからないと言っておられて、どうかしらと思ったのですが、
試してみたいとご希望されたのでオイルを作ったことがあります。
やはりぜんぜんわからないらしく、後日こられたときに
「先生、いい匂いがするのですね。
私はぜんぜん感じないけど、家族がいい匂いだといいます」
匂いはわからないけど、少し楽な気がしますと言うご意見でした。
この匂いを感じない人に、アロマセラピーが効果があるのかどうか、私自身疑問に思っていました。
成分が鼻空粘膜から吸収されると効果があるであろうことは理解できるのですが、
いい匂いをかいだ時の
「ああいい匂い」
という感覚がないわけですから、どうなのかしらとおもっていました。
この間届いた日本アロマセラピー学会の論文に、無嗅覚症の人にも同様の効果が
あったという論文を見たので、今日はこれについて書いてみようと思います。
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無嗅覚症について
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嗅覚には個人差が大きいですが、他のにおいはよく感じられても、ある特殊なにおいを
全く感じないという状態のことを"嗅盲"と呼びます。
そしてこれより軽度なものを"嗅弱"
においの感覚のない状態を"無嗅覚症"と呼びます。
更年期になぜか匂いがわからないという方がよくいます。
これは、一種の加齢現象のように思います。
無嗅覚症について調べてみるとこんな文献がありました。
↓
加齢と臭いの分別能力
この文献によると、
30-50歳代の嗅覚が最も優れており、
60歳以降は急速に低下し
65-80歳の半数以上は嗅覚障害を持っており、25%近くが無嗅覚症
80歳以上では80%以上が重度の嗅覚障害を持ち、50%近くが無嗅覚症ということです。
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天然匂い物質「セドロール」吸入による自律神経反応
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今回ご紹介する論文は、木材から抽出した天然香料であるセドロールの自律神経機能に
及ぼす作用を解析しています。
セドロールを吸入して、心電図、心拍数、収縮期血圧、拡張期血圧、呼吸運動を記録して
解析しています。
収縮期血圧、拡張期血圧、心拍数が低下し、解析すると、
ちょっと専門的でわかりづらいかも知れませんが、動脈圧受容体反射の感受性が有意に
増大して、交感神経が抑制されて、副交感神経の活動が増大することが確認されました。
健常者だけではなく、無嗅覚症の患者様や喉頭全摘出患者のかたの下気道に吸入させても、
同様の結果が得られたそうです。
このことから、
◆上気道から嗅覚神経を介したルートと
◆下気道より迷走神経を介したルートより
大脳辺縁系や視床下部を含む中枢神経系が賦活されることが推測されています。
【日本アロマセラピー学会誌 4:17-21,2005】
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編 集 後 記
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セドロールはセダー心材より抽出されるセダーウッド油の香気成分です。
無臭~微香性の無色結晶だそうです。
洗顔料、シャンプー、芳香剤などに使用されています。
私たちが普段むくみを取る時によく使う精油サイプレスにセドロールが含まれています。
セドロールは静脈強壮作用やリンパ強壮作用があって体液のうったいを解消させます。