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-アロマセラピー診療日誌-

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       アトピー性皮膚炎のマッサージオイル
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 マッサージには、興味を抱かれた方もあったようなので、マッサージに使うキャリアオイルについて考えて
 みました。

 ◆グレープシードオイル
 まず無毒で低アレルギー性のグレープシードオイルでしょう。
 グレープシードオイルには、カテキン類とカテキン類が複数個縮合した
 プロアントシアニジン(proanthocyanidins)と呼ばれる化合物が含まれています。

 フランス人は高脂肪食を好むにもかかわらず冠疾患と心臓病の死亡率が少ないのはプロアントシアニジン
 を含む赤ワインを飲むからだと言われています。

 また、プロアントシアニジンは過酷な自然条件の中で、種子の油などの変質を防ぎ植物体を防御していると
 考えられています。

 体内で活性酸素を消去して、
 ・老化防止
 ・生活習慣病の改善
 ・血管防御作用
 ・抗炎症作用
 を示します。

 リノール酸は黄色ブドウ球菌や緑膿菌の増殖を抑える働きもあります。
 きれいな皮膚にはバリアー機能があるため細菌は付着しません。皮膚が傷つくと細菌が付着して、定着し、
 その結果増殖します。
 
 湿疹化した皮膚を培養すると、たいがいブドウ球菌が検出されます。
 
 このことから、グレープシードオイルがよいと思います。

 ◆イブニングプリムローズ
  アトピー性皮膚炎で検索すると、イブニングプリムローズがでてきます。
 イブニングプリムローズは内服する場合と、外用に使われることがあります。

 イブニングプリムローズの成分組成は
 リノール酸    70~75%
 γーリノレン酸  8~12%
 オレイン酸    6~11%
 パルミチン酸   6~8%
 ステアリン酸   1~3%

 細胞膜に必要な不飽和脂肪酸をたくさん含み、プロスタグランディンの前駆物質を含みます。

 女性ホルモンを調整する働きがあり、皮脂腺分泌を調整して、肌の弾性と滑らかさを保ちます。
 このことからヨーロッパでは、月経前症候群や更年期障害の女性が健康食品として内服します。

 ●アトピー性皮膚炎の子供にイブニングプリムローズを内服すると、皮膚炎の症状が改善したという
  論文もあります。

 ●イブニンぐプリムローズは水エマルジョンの状態で、皮膚のバリアー機能を改善させるという論文も
  ありました。

 炎症を伴わない乾燥したアトピー性皮膚炎にはイブニングプリムローズを入浴剤として使用すると、
 皮膚のバリアー機能が改善する。
 
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 アトピー性皮膚炎の精油
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 マッサージにエッセンシャルオイルを使用したほうがよいか?
 この件については、ひとつ論文がありました。
  
 補助療法として、母親がエッセンシャルオイルを使用してマッサージした群と、マッサージのみのグループを
 8週間にわたり比較検討しています。

 どちらもアトピー性皮膚炎の症状は改善しましたが有意差はなかった。
 さらに8週間経過すると、エッセンシャルオイル使用群はアレルギー性皮膚炎と思われる症状をきたしました。
 
 使用したエッセンシャルオイルは
 スィートマジョラム、
 フランキンセンス、
 カモミール・ジャーマン、
 タイム、
 ベンゾイン、
 スパイクラベンダーなどです。

 アトピー性皮膚炎の場合にはキャリアオイルのみでマッサージした方がいいようです。


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 編集後記
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 EBMという観点から考えると、調査範囲が少ないため、有効とは言えないようです。

 アトピー性皮膚炎は親子ともに重大なストレスを受ける病気です。
 何とかいい方法はないのかしらと思います。 

 民間療法でかえって具合が悪くなることも多々あるようですから重症なときには、必ず専門医にかかることを
 お勧めします。