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-アロマセラピー診療日誌-

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       夜尿症
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 この間、親戚の子供を預かりました。
 おねしょをするので、ついでに何かいい方法はないかしらと尋ねられました。
 
 おねしょをするとは聞いていましたが、昼間夢中で遊んでいるときにもお漏らしをします。
 
 お漏らしの量も多いので、親に病院へ連れて行くようにいいました。
 親はいつか治るとのんきに考えていたり、日常茶飯事なことなので感覚も麻痺するのでしょう。
 子供の羞恥心やQOLの低下には気持ちがいたらないようです。
 
 このままでは、子供があまりにかわいそうだから、小児泌尿器科へ連れて行くようにいいました。
 
 子供が夜おねしょをすることはよくあることです。
 私のいとこも小学校高学年までしていたのを覚えています。
 いつか勝手に治ってしまうものです。
 
 しかし、最近は心理的な負担や成人の夜尿症に移行していくことが知られるようになり、小学校入学後も
 続く夜尿症には治療が行われるようになりました。
  
 日本夜尿症学会のHPにはガイドラインが記載されています。
  →<A HREF="http://www.jsen.jp/guideline/index.htm">ガイドライン</A>
 ガイドラインによると
 
 夜間の尿漏れだけのもの→夜尿症,
 昼間の尿漏れだけのもの(昼間)→尿失禁症,
 夜間,昼間とも尿漏れのあるもの→遺尿症(尿失禁症)
 
   として表現しています。
 
 自然治癒することが多いので、経過観察することが多いものかと思っていましたが、最近は上記理由から
 治療を行うもののようです。
 ただし、治療の対象は小学校入学以後とするのが一般的です。
 
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 ◆排尿の仕組み◆
 
 膀胱にある一定量以上の尿が貯まります
         ↓
 その貯ったという刺激が脊髄の神経に伝わり延髄を経由して大脳皮質(運動野)に達します
         ↓
 この運動野で「尿意」を感じます
         ↓
 すると、排尿しなさいという指令がでます
         ↓
 この脳からの指令が神経を介して横隔膜を下方に押し下げ腹圧をあげます
 そして、骨盤臓器を押し下げることにより、反射的に膀胱筋を収縮させます
         ↓
 また、同時に内尿道口を開き尿を外に出すのです
 
 このような複雑な排尿機構は、赤ちゃんの時はまだ未熟です。
 成長と発達にともなって完成していきます。
 たとえば、新生児は、自動的、反射的に排尿します。
 大脳皮質の成熟してくる2才前後になると、尿意感覚が形成されます。
 
 その後
 2才半頃には、おしめがなくても大丈夫になり
 3~4才頃には昼間のおもらし(昼間遺尿)もなくなります
 4~5才頃で、夜間の尿量が少なくなり、「おねしょ」もめっきり少なくなります。
 
 このように、排尿のしくみは、大脳皮質の発達と自律神経の成熟とともに完成していきます。
 
 一般的には、5歳を過ぎて月に数回以上おねしょをする場合には夜尿症と診断されます。
 
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 夜尿症のアロマセラピー
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 子供の発育には大きな個人差があります。
 焦りは禁物です。あせらず成長の過程と考え見守ってあげましょう。
 しかし、見守ってあげましょうとはいうものの、やはり大きくなっても夜尿症が治らなければ、
 気になりますよね。

 小学校中学年で毎日おねしょをするようなら、すぐには解消しにくいと考えられます。
 
 小学校入学後も夜尿が続くようなら、一度専門医を受診しましょう。
 何か基礎疾患がある場合には、ちゃんと病気を治療しないといけません。
 
 基礎疾患がないなら、アロマセラピーも治療の選択肢のひとつ
 あるいは補助手段の一つと考えてもいいのではないでしょうか。

 夜尿症にどんな精油が使われるのか調べてみました。

 心理的要因もあるため、100%効くとはいえないとただし書きがついていますが、
 サイプレスやマジョラムが使用されるようです。

 「おもらし」しない体(からだ)のしくみは自律神経によりコントロールされています。

 交感神経は膀胱をふくらませて尿をため、尿道をきつく閉じて尿が漏れ出てこないようにはたらきます。
 また、副交感神経 のはたらきをストップさせて、意識的 にがまんしなくてもおしっこがもれないように
 なっています。 (蓄尿に働くのが交感神経の働きです)
 
 副交感神経は膀胱がおしっこでいっぱいになるとはじめて作動し膀胱を収縮させます。
 (排尿に働くのが副交感神経の働きです)

 ですから、緊張したりすると交感神経が働くので尿意をもよおします。

 サイプレスは自律神経を調整作用があり、交感神経と副交感神経のバランスを調節します。

 マジョラムは副交感神経の働きを活性化する作用があります。

 どちらの精油にもモノテルペンアルコール類のテルピネン-4-ol
 を含みます。テルピネン-4-olは副交感神経強壮作用があって、自律神経を調整します。

 こんな理由からサイプレスとマジョラムが使用されるのだと思います。



 もうひとつの夜尿症の原因に抗利尿ホルモンが十分に出ないために夜間の尿量が多くおしっこが漏れて
 しまう子供がいます。

 抗利尿ホルモンは、脳下垂体から分泌されるホルモンで、昼間は少なく、夜になるとたくさん出ます。

 夜間睡眠中に作られる尿を少なくするホルモンです。
 
 そのため「睡眠依存性ホルモン」とも言われています。
 ぐっすり眠ったときは、ホルモンが腎臓に働きかけて尿を濃くするため、尿量が減少します。

 抗利尿ホルモンの分泌のリズムは、成長とともに整ってきます。
 夜尿症の子どもの中には、昼間は普通の子どもと同じなのに、夜だけ抗利尿ホルモンの出方が悪くなる
 傾向の子どもがいます。

 また夜尿症は心理的要因が大きいといわれますが、脳下垂体は視床下部からの調節を受けます。
 
 視床下部は情緒や感情をコントロールをする場所です。自律神経も同じ場所の調節を受けています。

 ストレスがかかると抗利尿ホルモンの分泌も悪くなり自律神経の働きも悪くなります。

 心理的要因が考えられる場合には、カモミールやラベンダーなど鎮静作用のある精油を利用するとよい
 でしょう。

  
  
 子供なので症状にあわせて、精油を選び、1%濃度に作成したオイルを就寝前にみぞおちやおなかに
 塗布します。

 心理的要素が大きいなら、マッサージしてあげるともっとよい効果が得られると思います。

 子供はカモミール・ローマンが好きな子が多いように思います。
 親戚の子供も「いいにおい」と喜んだので、サイプレスとカモミールでマッサージオイルを作ってあげました。

 ただし、この子はやはり基礎疾患があったので、泌尿器科で手術を受けました。
 
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 編集後記
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 協和発酵のアンケート調査によると、
 「5歳以上でおねしょがある子供」563人から回答を得ています。
 
 ●1週間に半分以上おねしょをする子供   56%
 ●治したいと思っている家族       97%
 ●受診していない            91%
 ●未受診の理由
  「そのうち治るから」         60%を超える

 こんなにほったらかしにするのなら、ご家庭でアロマセラピーを試してほしいと思いました。