NPO法人関西アロマセラピスト・フォーラム公式サイトへようこそ Welcome to Kansai Aromatherapist Forum.

-アロマセラピー診療日誌-

==♪☆♪==============
       正常な月経について
==============♪☆♪==
 
 こんにちは。
 今週は月経について考えてみたいと思います。
 
 量は多いですかとお尋ねすると、
 
 「ほかの人と比べたことがないのでわかりません」

 とお答えになる方が多いです。
 そういわれれば、量が普通なのか多いのかわからなくても仕方がないかもしれません。

 では、正常な月経とはどういうものを言うのでしょう?

 ★月経の周期
 月経周期が25~38日 →正常
 月経周期が39日以上 →稀発月経
 月経周期が24日以内 →頻発月経
 周期が一定しない →不整周期月経
 「月経周期」とは、月経が始まった日から次の月経が始まる前日までの日数をいいます

 ★経血の量
 量が多いときでも、2時間に1度程度ナプキンを替えれば大丈夫→正常
 量が多く、ナプキンが1時間ももたない →過多月経
 量が少なく、ナプキンが不要なくらい →過少月経

 子宮筋腫がある人は過多月経でやたらと経血量は多いです。
 夜用のナプキンを2枚重ねたり、ひんぱんにナプキンを交換するので
 出かけられないというように訴える方もいます。

 ★無月経
 16歳になっても月経が始まらない →原発性無月経
 月経が止まって3カ月以上ない →続発性無月経

 ★その他
 月経痛がひどく、日常生活に支障がある →月経困難症
 月経前にイライラや腹痛などの不快症状がある →月経前症候群
 
 いかがですか、みなさんの月経は正常ですか?
 ちなみに武田薬品のHPに便利なページを見つけました。
      ↓
  「あなたの生理は正常ですか?」
  http://www.takeda.co.jp/pharm/jap/seikatu/sns/seijou/index.html

  生理不順といってもいろんな方がおられます。
 
===========
 月経のコントロール
===========
 
 女性の生理は、視床下部→脳下垂体→卵巣→子宮と順番に中枢からの調節を受けています。

 まず脳の中央にある間脳(視床下部)から
  ♪性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)が分泌され、
         ↓
  ♪下垂体を刺激します
         ↓ その刺激を受け下垂体から卵胞刺激ホルモン(FSH)を分泌し、
  ♪卵巣を刺激します
         ↓ そのため卵巣の中の卵胞が発育していきます
  ♪発育する卵胞からエストロゲンというステロイドホルモンが、
        その発育とともに分泌上昇していきます
         ↓このエストロゲンが
  ♪子宮に働きかけ、子宮の内膜を増殖させます
    エストロゲンがたくさん分泌されてピークがくると
         ↓
  ♪視床下部にエストロゲンがたくさん出てきたという情報が伝わる
    LH(黄体化ホルモン)がたくさん分泌(大量放出)され
    これが引き金になって大きくなった卵胞が破れて排卵が起こる
         ↓排卵後には
  ♪卵巣からプロゲステロンが分泌され
         ↓ 
  ♪子宮に働きかけて子宮内膜を分泌期の内膜に変化させる
    そして受精卵が来てもよいように準備します
    いわば赤ちゃんにベッドを作ってあげるようなもと考えてください

  
 これが生理がおこるホルモンの調節です。
 字で書いてもわかりにくいと思いますので、この図を参考にしてください。
           
         ↓武田薬品の女性のコーナー

 http://www.takeda.co.jp/pharm/jap/seikatu/sns/hormone/index.html


 
==========================
 生理不順はほとんどホルモンのアンバランスでおこります
==========================
 
 女性の生理を調節するホルモンも、体の調節をつかさどる自律神経も同じ視床下部で調節されています。

 そのためホルモンのアンバランスがおこると、同じところで調節されている自律神経にも影響が及びます。

 自律神経は、私たちの意志では調節できない呼吸や血液の流れ、消化、体温調節などの生命活動を行う
 神経です。

 そのため、自律神経が乱れると、心臓の動悸が早くなったり、血行が悪くなるなどの体の変調が起きます。

 また、自律神経は環境の変化やストレスに対して心のバランスを保つ働きもあるため、神経が過敏になり
 イライラするなどの心の変調も生じやすくなります。

 また大きな精神的ストレスがあると自律神経の調節にも影響が及ぶため生理も不順になります。
 
 女性の一生で一番大きなストレスは出産と更年期だといわれます。

 妊娠中には女性ホルモンが大量に分泌されますが、出産とともに急激に減少します。

 更年期には今まで働いていた卵巣が働かなくなるために女性ホルモンが減少してきます。
 
 このように女性はホルモンが激しく変動する時に大きく体調をくずすようです。

 これが敏感な人には月経前緊張症という症状が出るのかしらと思います。

         
=============
 生理不順のアロマセラピー
=============

 ◆生理不順のアロマセラピーに用いる精油はやはりクラリセージでしょう。

 クラリセージにはジテルペンアルコール類のスクラレオールが含まれます。
 スクラレオールはエストロゲン分子に似た構造であるため、体内でエストロゲンが分泌されたのと同じ作用を
 及ぼします。

 ◆アニスとフェンネルにはtrans-アネトール(フェニールメチルエーテル類)が含まれています。
  このtrans-アネトールはスクラレオールと同じ性質をもっています。

 (私はサノフロール社の精油を使用しています。サノフロール社には
 アニスとフェンネルはないので実際に使用したことはありません)
 
 ◆その他通経作用のある精油としては
 バジル
 ジュニパー
 マジョラム
 ペパーミント
 ローズマリー

 ◆穏やかな通経作用のある精油
 ラベンダー
 カモミール

  症状にあわせて上記精油を組み合わせます。
 
 生理不順の場合には、診断を進めていく上でホルモン剤を使用することが多く、治療にアロマセラピーを
 用いることは少ないですが。生理不順の人がセルフメディケーションとして用いるには、威力を発揮するもの
 ではないかと思います。

 無月経でも、プロゲステロンだけをあげたら生理がおこるものを
          →第1度の無月経
 それだけでは生理が起こらず、エストロゲンとプロゲステロンを投与してはじめて生理がおこるものを
          →第2度の無月経といいます。
 
 無月経は放置すると重症化する傾向があるので、ときどき生理をおこしておく必要があります。

 生理をおこしておくだけでいいですよと説明しても、なにもせずに経過を観察することは不安感じる方も多い
 ので、そんなときにはアロマセラピーを用いるのはよい方法だと思います。

 
=============
 編集後記:月経前緊張症
=============
 
 月経前緊張症の人は意外に多いです。重症な方はとても大変そうでお気の毒に思います。
 
 ●生理の前になるとやたら眠たくなって、しんどくて起き上がれなくなるので、
  生理が近づくと何もできなくなる。子供を学校へ出すのが精一杯です。
 
 ●生理が近づくと無性にイライラして、お父さんとけんかしてしまう。
  そしたら次の日に必ず生理が来ます。
 
 ●生理が近づくと、肌があれて便秘になる。そして2~3日前には頭痛がしてとてもつらい。

 今週診察した月経前緊張症の患者さまの訴えです。

 以前から女性が犯罪を起こすのは生理中が多いというようなことが言われたり、自殺する時も生理中が
 多いとよく言われます。

 女優の松井須磨子が自殺した時も生理中であったと聞いたことがあります。
 この話は、聞いたことがあるだけなので確かめてみたかったので、これを書きながら調べてみました。

 便利なもので松井須磨子で検索するとたくさん出てきます。
 その中に坪内逍遥宛の遺書が載っていました。

 『舞台のいろはから教えていただいた先生にそむいてまでも縋った人に先立たれ、どう思っても生きて
  ゆけません。申し上げにくいことですが、何卒私の死体はあの方の墓へ埋めるようお取り計らい願います』

 そこに説明文がついていました。

 『大正7年10月末、須磨子はスペイン風邪に罹り高熱を出して寝込んだ。
  スペイン風邪は看病する抱月に感染した。須磨子は回復したが、抱月は一週間ばかり後にあっけなく
  亡くなってしまった。
  須磨子が自殺したのは抱月の死のちょうど2カ月後だった。
  彼女の多情な性格故に、関係者は須磨子の死を単純な後追い自殺とは受け入れなかった。
  マスコミは当世一の人気女優の死にメロドラマを求めた。
  薄田泣菫は「かくて愛は完成され、生活は芸術となった。」とその死を賞賛。
  縊死現場には一滴の血が落ちていたとの噂が流れた』

 やっぱり生理中だったという話は本当のようです。

 来週は月経前緊張症について書いてみたいと思います。