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-アロマセラピー診療日誌-

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  乳がんとアロマセラピー
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 私と同年代の遠い親戚の者が乳がんになりました。
 今は元気にしていますが、しばらくは気分も優れないのか憂鬱そうにしていました。

 乳房の温存療法が不可能なものであったらしく、片方乳房を切除しています。

 不思議なもので、片方ないと体のバランスが不均衡になるらしく何か変な感じがして、よく肩がこるそうです。
 そこで、早速肩こりのアロマオイルを作ってあげました。

 抗癌剤を使用中だったので、ラベンダーやレモンは使いませんでした。

 私が選んだ精油は、

 ♪緊張と怒り恐怖の念を和らげる   カモミールローマン
 ♪強烈な鎮痛作用と鎮静作用を持つ   シトロネラ
 ♪マイルドな免疫刺激作用があり病後の衰弱した体によい プチグレン

 キャリアオイルにはグレープシードオイルを使用しました。

 これで家族にマッサージしてもらうと、きっと気分もはれるだろうと思いました。


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 化学療法中に使用してはいけない精油
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 まだ、勉強不足で根拠は知りませんが、多分相互作用があるのでしょう。
 薬剤の働きを阻止してしまう可能性があるというので、本によっては下記の精油は使用しないほうがよいと
 記載されています。

 シダーウッド
 シナモン
 ジュニパー 
 ネロリ
 フェンネル
 ブラックペッパー
 ユーカリ
 ラベンダー
 レモン

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 11月発行の雑誌「aromatopia」に
 "アロマセラピーと乳がん" と題して、アロマセラピストが乳癌の経験を書いておられます。

 ●手術前日に自らを奮い立たせるためにベルガモットを病室に噴霧して
  「頑張れる!」と心静かに手術の朝を迎えたこと。

 ●術後2日目から、手や足のアロマトリートメントをためしてみて、痛みが和らいだこと。

 ●寝る前には同室の患者様に"香りのティッシュ"を配ることが日課になったこと。

 ●日をかさねる毎に同室の患者様に
  "眠れるようになった"
  "食欲がでてきた"  と変化が現れたこと。

 アロマセラピーには病気に伴うストレスだけではなく苦痛を和らげ、精神力と心を強化して治療に立ち向かう
 勇気を与えてくれるように思いますと述べています。

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 その他の乳がんとアロマセラピー
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 ついでにアロマセラピー学会のデータベースで乳がんに行われたアロマセラピーについて検索してみました。

 ◆乳癌術後患者におけるアロマトリートメント効果
     ?患側上肢運動機能に焦点をあてて
 
 乳癌手術後の患者にとって、患側上肢の運動機能低下や痛みは、大変苦痛を伴う問題です。
 これらの問題を改善する一手段として患側上肢のアロマトリートメントを試みた報告があります。

 術後1~10日目の運動機能回復状況を検討しています。
 使用したマッサージオイルはマッサージオイルは
 
 1.15%にブレンドしたものを使用しています。
 ゴマ油100ml、ラベンダー10滴、ゼラニウム10滴、レモン3滴

 <結論>
 患側上肢のアロマトリートメントは、運動後の痛みやつっぱり感を減少させ、患側上肢の挙上を早期から
 可能とさせることがわかった。
 特に術後1~3日目において、両群の差が大きく、術後早期にアロマトリートメントを行うことが運動回復機能
 に大きく影響している。
 これはラベンダーの鎮痛鎮静作用とゼラニウムのうっ血除去作用、レモンの血行促進作用が有効に働き、
 運動機能回復に影響したと考える。

 ◆乳癌術後におけるアロマトリートメント効果
      気分の変化に焦点をあてて

 上記研究と同時に行われたものと思いますが、香りで心を癒すとともに、患者との接触を増やす手段として
 アロマトリートメントを施行し、気分の変化を調査、考察が報告されています。

 <結論>
 香りは、気分に強く影響すると言われているが、今回の調査でも気分の変化は半数以上の人に見られた。
 香りのもつ成分は精神の鎮静と興奮の二つの効果があるが、今回使用したラベンダー、ゼラニウム、
 レモンには、鎮静、神経強壮作用などのある酢酸リナリルやリナロール、シトラールなど含まれ、これらが
 気分に変化を及ぼしたと思われる。
 
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 編集後記
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 アロマセラピーはこのように多方面に効果があります。
 手術後、頭痛がする患者様にペパーミントの芳香浴をしたり、疼痛の緩和を目的にラベンダーの芳香浴を
 することがあります。、
 概ね患者様の感想は良好です。
 
 それともうひとつ、乳がんの手術後に放射線治療を受けることがあります。

 ネロリやニアウリは肌につけておくと、放射線照射による皮膚炎を防ぐ働きがあります。

 アロマセラピーを勉強し始めた時に、放射線性皮膚炎を防ぐと知ったときは驚きました。

 放射線治療をすると、皮膚が赤くなって、後には皮膚が硬くなります。
 これが防げるということは患者様のQOLを高めるために大いに役立つと思いました。