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-アロマセラピー診療日誌-

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       診療日誌:老人性乾皮症
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 スタッフがお父さんのことで相談に来ました。
 皮膚が乾燥して、粉を吹いたようになり、お布団にかすが落ちるので、おかあさんが困っているようです。
 「もう あんたとは一緒に寝ない!!」
 と大変です。

 いわゆる老人性乾皮症と思われます。
 そんなわけで、今週は老人性乾皮症について調べてみました。

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 <老人性乾皮症>

 お年をめした方では、皮膚に目立った炎症などがなくても痒みを訴えることがあります。
 原因の多くは、皮膚が老化することにより乾燥化してしまうためと考えられており、これを
 「老人性乾皮症」あるいは「老人性皮膚掻痒症」などと呼んでいます。 
 
 60歳以上高齢者の95%に老人性乾皮症の状態があります。
 高齢者の皮膚は乾燥していることが普通であり、それは皮膚の生理的な変化と考えられます。

 正常な角質層は15?20%の水分を保有しており,それが10%以下になると乾燥して
 皮膚がカサカサしてきます。
 老人の皮膚では皮脂腺由来の脂質(トリグリセリドなど)、
 角層細胞間脂質(セラミド、脂肪酸)が減少し、
 角層細胞中の天然保湿因子も減少しています。

 冬季では外気の乾燥、暖房器具による湿度の低下、発汗量の減少などが乾皮症の増悪因子となると
 考えられます。

 老人性乾皮症の皮膚ではしばしば痒みを伴います。掻くことにより容易に湿疹性の変化を起こします。
 実際の患者さんでは乾燥性湿疹の状態で病院を訪れることがほとんどです。
 
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 <老人性皮膚掻痒症への移行>

 老人性乾皮症が生じると,発生部位の皮膚は掻痒閾値が低下します。
 このため,通常では痒みとして捉えられないわずかな刺激にも容易に反応するようになります。
 これが老人性皮膚掻痒症の成り立ちです。

 痒いからといって掻いているとますます痒くなり,さらに掻くといった悪循環に陥ります。
 その結果,皮膚が傷つき,湿疹化して皮脂欠乏性皮膚炎に移行してしまいます。
 
 <まず日常生活で注意すること>

 入浴は皮膚に水分を補給するのに良い機会です。
 入浴後、まだ皮膚に水分が残っている状態で外用剤を塗布することが重要です。 

 ただし、1 日に何回も入浴したり,そのたびに石けんで全身を洗ったりしない。
 
 石けんで毎日洗う必要はありませんが,使用する場合は低刺激性の弱酸性石けんを使用し,せいぜい
 外陰部や腋下などにとどめましょう。

 厚手のタオルよりも,日本手ぬぐいのほうが肌に優しいので,それを常用したほうがよいという皮膚科の
 先生のお話でした。

 暖房時は加湿を忘れないようにしましょう。
 就寝時に電気毛布を使用しないほうがいいでしょう。

 下着は通気性のよい平織りで緩やかなものを着用しましょう。
 
 発汗や疲労などの掻痒刺激を避けて,睡眠を十分にとります。
 
 食べ物もアルコールや香辛料など刺激物と濃い味のものは痒みを惹起するので避けましょう。

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 <老人性乾皮症の治療>
 
 皮膚科では
 皮膚の乾燥を抑えるためにワセリン、ツバキ油などの油脂、尿素軟膏、コラーゲン、ヒアルロン酸、
 ヘパリン類似物質含有軟膏 などが用いられます。

 患者さんでは程度の差はありますが、湿疹性変化を伴っています。
 ステロイド軟膏を用いて痒みを抑えてから、保湿剤に切り替えます。
 また、痒み止めとして、抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤、漢方薬を併用することもあります。


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  グレープシードオイルについて
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 グレープシードオイルはキャリアオイルとして使われます。
 アロマセラピーのマッサージをするときには精油を希釈するために使用されます。
 精油を体にゆきわたらせるための媒体となることから、"キャリアオイル"と呼ばれます。

 また、潤滑剤としても作用します。すべりをよくしてマッサージを行いやすくするのです。

 昨年なぜか3日ほど帝王切開が続いたことがありました。
 年齢的な問題もあるのでしょうが、冬場で手洗い(手術の時はブラシで肘までこすります)
 したせいでしょう、指先がカサカサになりました。

 このときに何が一番効果があるのか試してみました。
 片方の手に市販の尿素入りハンドクリーム、他方にグレープシード油
 
 皮膚科の先生にきいたことがあいました。ハンドクリームは塗ってすぐはしっとりするけど、界面活性剤が
 入っているので使用し続けるとかえって乾燥すると。

 だから不飽和脂肪酸のリノール酸をたくさん含むグレープシード油のほうがいいと聞いたことがありました。

 グレープシード油を塗ったほうの手は翌日にはカサカサは治まりました。

 この経験から乾燥した肌にはグレープシード油が一番いいと私は思うようになりました。


 <抗炎症作用>

 リノール酸には抗炎症作用があります。
 グレープシード油は細菌のリパーゼの働きでグリセリンとリノール酸に分解される
   ↓
 リノール酸が空気の酸素によって酸化され過酸化脂質を形成
   ↓
 この過酸化脂質が殺菌作用を持っている
 過酸化脂質は角質層のケラチンと反応するだけではなく、細菌の蛋白質とも反応して黄色ブドウ球菌や
 緑膿菌の増殖を押さえると考えられています。

 この様な経験から、まずお父さんにはグレープシード油を塗布してみることをおすすめしました。


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 <グレープシード油の生理活性機能>

 赤ワインに含まれるカテキン類とカテキン類が複数個縮合した
 プロアントシアニジン(proanthocyanidins)と呼ばれる化合物によることがわかっています。

 プロアントシアニジンは過酷な自然条件の中で、種子の油などの変質を防ぎ植物体を防御していると
 考えられています

 プロアントシアニジンは体内で活性酸素を消去して、
 老化防止・生活習慣病の改善・血管防御作用・抗炎症作用を示します。


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 グレープシードオイルだけだでよくならないようなら、精油を追加してみるつもりです。

 もし精神的ストレスなどあるならラベンダー
 痒みにはカモミールローマン
 細菌感染があるならティートリー

 その他ゼラニウム、パルマローザ、ベルガモット、ローズウッドなどが使われるようです。


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 編集後記:赤ちゃんの乾燥した肌にもグレープシード
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 皮膚の乾燥にはグレープシード油だけではなく、シアナッツバターも便利です。

 赤ちゃんのカサカサした皮膚にグレープシードやシアナッツバターがよく効きます。
 これからの季節には大いに役立つと思います。

 シアナッツバターは蜜蝋のように溶かす必要がないので、精油を加えてクリームを作るのに便利です。

 私も、子供のにきびにテートリーとラベンダーを加えてクリームを作りました。べとつかず便利です。