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-アロマセラピー診療日誌-

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       診療日誌:インフルエンザに効くハーブ
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 【 エキナセア 】
 みなさんもよくご存知のように、風邪やインフルエンザにはエキナセアですね。

 エキナセアはもともとアメリカの先住民が万能薬として利用していました。
 歯痛、のどの痛み、風邪、伝染病などに使用していたそうです。
 医師がエキナセアを使用するようになり、ヨーロッパにも伝わり栽培されるようになりました。

 ヨーロッパでは医薬品として使用され、アメリカではハーブサプリメントの売り上げ上位を占めています。

 安全性が高く有効なハーブとして日常的に利用されています。

 あるMRをしていた方に聞いたお話です。
 ドイツにいらした時に、ひどい風邪をひいたそうです。そんな時知人にエキナセアのドライハーブをもらい
 ました。

 「よくきくよ」
 といわれたものの、

 「薬飲んでもなおらんものが、こんな草でなおるのかよー?」
 と思ったそうです。

 ところがどっこいよく効きました。
 それ以来彼は"一家に一瓶エキナセア"をスローガンにメディカルハーブの輸入の仕事に携わっておられます。

 私も一度飲んでみましたが、確かに効果はあるように思いました。

 ただし私が内服したのはアメリカのエクレクティク社のメディカルハーブです。
 残念ながら、ハーブティは飲んだことがありません。

 このメディカルハーブにはチンキ剤もあり、子供用にラズベリーやオレンジ味の物があり、便利です。

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 Natural Medicines Comprehensive Database
 (健康食品のデータベースとしては最も充実しているデータベースで、省略してNMCDと呼びます)
 で調べてみました。

 ☆エキナセア:Echinacea
 学名:Echinacea purpurea L. Moench
 別名:ムラサキバレンギク
    エキナセア エキナシア
 免疫を高めるハーブ、ドイツでは医薬品としてつかわれています

 作用:免疫賦活作用
    抗菌作用
    抗ウィルス作用
    抗炎症作用
    抗酸化作用
 推奨量:根で1日に900mg
     全草の搾汁液1日に6?9ml
 副作用:結核、白血病、膠原病、多発性硬化症、AIDS、HIV、自己免疫疾患
    キク科の植物にアレルギーのある人、妊娠中には投与禁止
    投与量によっては発熱、嘔気、下痢することあり

 作用機序:マクロファージを活性化する、マクロファージからの免疫応答物質
 インターロイキン(IL?1)の産生を促進する

 リステリア菌、カンジダ症による全身性感染症を防ぎ、インフルエンザやヘルペスの抗ウィルス作用も
 報告されている。

 風邪に対する抵抗性も確認されています。

 ヘルペスウィルスの感染を繰り返す患者に効果があるかどうかで、ちゃんとしたハーブであるかどうかを
 判定すると、グリーンファーマシーには記載されています。

 <妊娠と授乳中の注意>

 NMCDにはpossibly safeと記載されています。妊娠初期に短期間経口摂取するのは安全であろう。
 (妊娠初期に5~7日経口摂取しても胎児には影響しない)
 ただし予備試験に過ぎないので、専門家の指導のもとに使用するようにコメントしています。

 長期使用には十分なデーターがありません。

 また授乳中にも十分なデーターがないので使用しないほうがよい。

 結論から言うと、妊娠中は使ってもよいが短期間にすること(5~7日)、
 授乳中は使用を控えたほうが良いようです。

 エキナセアはきわめて安全性は高いとされていますが、妊娠中と授乳中には注意が必要なようですね。
 
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 もうひとつ、インフルエンザといえばエルダーが使われます。
 これは花が使われたり、果実が使われたりします。

 ヨーロッパでは主に花の部分が初期の風邪や発熱性疾患、副鼻腔炎に医薬品として使われています。

 アメリカではエルダーベリーがインフルエンザの治療に使われます。

 エルダーは西洋民衆に愛用されたハーブで、神聖なものとされています。
 キリストが処刑された十字架も裏切り者のユダが首をつったのもこのエルダー木だと伝えられています。

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 同じくNOCDで調べてみました。

 エルダー:ELder (ドイツコミッションE承認)
 学名:Sambucus nigra L.
 別名:西洋ニワトコ
 原産地:ヨーロッパ
 使用部位:花、果実
 推奨量:乾燥花1日10?15g
 安全性:副作用はない、ただし花・熟した果実以外の内服は危険
 (生または未熟な果実・種子・葉・樹皮には青酸配 糖体を含み、樹皮・種子にはレクチンが含まれるため)


 【 Elderflower 】
 ヨーロッパでは主に花の部分が初期の風邪や発熱性疾患、副鼻腔炎に医薬品として使われている。

 <経口摂取>
 利尿作用、緩下作用、発汗作用がある。風邪・インフルエンザ・咳・気管支炎に使われる

 ニンジン・バーベナ・キバナノクリンザクラ・ミヤマカタバミ・エルダーフラワーの組み合わせは副鼻腔炎の
 治療や予防に使用される

 <外用>
 咳・風邪・咽頭炎・インフルエンザ・息切れにうがい薬として使用される
 リュウマチの炎症や腫脹に収斂剤として皮膚に使われる

 <工業分野では>
 エルダーフラワーの抽出物は香水に、芳香水は化粧水や目薬に使われる

 <安全性>
 食品として通常含まれる量は、食べても安全である
 治療量を摂取しても安全で、不都合な作用は報告されていない
 ニンジン・バーベナ・キバナノクリンザクラ・ミヤマカタバミ・エルダーフラワー
 の組み合わせはほぼ安全

 エルダーフラワーの外用の利用には安全性は十分な情報はない

 妊娠中と授乳中は情報がないので使用は避ける

 <効果>
 ニンジン・バーベナ・キバナノクリンザクラ・ミヤマカタバミ・エルダーフラワーの組み合わせは
 急性慢性の副鼻腔炎に効果あり

 その他の効果についてはよくわかっていない

 <作用機序>
 エルダーフラワーには、発汗作用、利尿作用、緩下作用がある。粘膜を整え気管支の粘液分泌を促します。

 利尿作用や緩下作用に関係ある成分はまだわかっていない。

 動物では抗炎症、抗ウィルス、利尿作用が確認されています。

 <副作用>なし
 ハーブやサプリメントの競合 なし

 <薬の影響>なし

 <食べ物との食べ合わせ>なし

 <臨床検査>データーに影響を与えない


【Elderberry 】

 アメリカではエルダーベリーフルーツジュースシロップがインフルエンザの治療に使われます。

 エルダーベリーは緩下作用、利尿作用、発汗作用があり、
 アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、坐骨神経痛、神経痛、癌の治療に利用されます

 その他ワインや食品の風味つけに利用される


 <安全性>
 食品として調理されたものは安全である
 
 調理が不十分だと嘔気嘔吐が見られるときあり注意が必要
 
 妊娠中と授乳中には安全性が確立してないので使用しない

 <効能>
 インフルエンザについては効果が認められています。
 エルダーベリーフルーツジュースシロップを摂取すると、インフルエンザの症状が緩和し持続期間が減少し、
 2~3日で改善する。

 JB Harris社の Sambucol については臨床的に研究されています。

 イスラエルでは子供を含んだ二重盲検が行われ、以下のことが確認されています。
 プラセボ投与群では91.7%が改善するのに6日を要したエルダーべりー抽出物投与群は93.3%が2日間で
 明らかに改善した
 エルダーべりー抽出物投与でインフルエンザの症状緩和や早期回復が見られる

 <作用機序>
 フラボノイド(ルチン、イソケルチン、ヒペロシッド)を含み、また3%のタンニンとアントシアニン、
 精油、レクチンなどを含む

 抗ウィルス作用とともに免疫調整作用もあり、
 血球凝集素の活性を抑制して、インフルエンザウィルスA型B型の複製を抑制する

 炎症性サイトカイン(インターロイキンやtumor necrosis facter)の産生が増加する

 <他のハーブやサプリメントとの競合作用>

 なし

 <他の薬剤との競合作用>
 なし

 <食品との競合作用>
 なし

 <臨床検査への影響>
 なし

 <病気への影響>
 なし

 <推奨量>
 インフルエンザの治療には
 エルダーベリージュースシロップ(Sambucol)を大さじ4杯/日を3日間
 子供は                   大さじ2杯/日を3日間

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 こんなことがわかると、今度風邪ひいたらエルダーベリーを試してみたいと思っています。

 どうせ風邪薬なんて効かないんだからと思いながら飲むなら、エキナセアやエルダーのほうが
 抗ウィルス作用があるので、ずっとましな気がします。