アロマセラピーでは最も利用される頻度の高い精油です。
美しくて強健なラベンダーは、古くからいろんな文化のもとで
その香りのためばかりではなく貴重な医療特性のために、
大切にされてきた植物です。
これまで一度も人気を失ったことのない数少ないハーブのうちのひとつです。
古いハーブですから、ローズマリーのように、歴史上の
面白い話が見つかると思います。
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ラベンダー
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【一般名】真正ラベンダー lavender
【学名】 Lavandula angustifolia / Lavandula officinalis
ラベンダーの語源はラテン語の「lavare(ラワーレ)」です。
「洗う」という意味の言葉から由来したものと考えられています。
【科名】 シソ科
【抽出部位】葉と花
【抽出法】水蒸気蒸留法
【産地】 フランスイギリス、イタリア、ブルガリア、オーストラリア
日本(北海道富良野で作られています)
【成分】酢酸リナリル
リナロール
テルピネン-4-ol
【特徴】
鎮静作用
鎮痛作用
肉芽形成促進作用
抗菌作用
抗ウイルス作用
降圧作用/通経作用
【心に対する働き】
怒りを和らげ疲労を回復します、
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ラベンダーを病気に使うことの最初の記録は古代ギリシャ時代までさかのぼります。
ディオスコルデスは
1世紀はじめに、初めての医学書「マテリア・メディカ(薬物誌)」を編纂しています。
この中でディオスコルデスはラベンダーのことを下記のように述べています。
『これは、タイムに似た繊毛のある細い小枝を持つが、タイムより葉が長いハーブである。
味はえぐみがあり、多少苦味がある。しかしその煎剤はヒソップの煎剤同様に
胸部の苦痛を鎮めるのに有効である』
また偉大な医師ガレノス(129~199)は毒物の解毒剤として、また子宮の
各種の不調の治療に使いました。
大プリニウスは通経剤として、へびの咬傷・虫の刺傷の治療にワインにいれて、
消化促進剤、肝臓・腎臓・胆嚢の不調の治療に使いました。
こんな昔から使われていたなんて、不思議な気がしますね。
ギリシャ人は医薬として使用しましたが、ローマ人はラベンダーを
その香りのために大規模に使いました。
ローマ人は儀礼的な沐浴に大金を使いました。公共浴場には
「ウンクタリウム」すなわちオイルルームが備えられており、
ミックス済みのローションが数え切れないほどおいてありました。
ローションの多くはラベンダーを含むものです。
信仰する神を敬うために乾燥させて砕いたラベンダーの葉を薫香として焚きました。
儀式をとり行う際に、また出産の準備をするときに、熱した炭の上に
ラベンダーの葉をおいて焚きました。
中世の暗黒時代に、ヨーロッパでハーブの知識を受け継いだのは、僧侶たちでした。
尼僧のヒルデガルド・フォン・ビンゲル(1078~1180)は著作の中で
ラベンダーに触れています。
食用にする価値はないが、あらあらしさのある、乾性の強い香りを放つハーブ
だとしています。 目を明らかにして、しらみを駆除し、邪悪な霊を退散させる
ために使用するように指示しています。
各地の修道院では、高い壁の内側にハーブガーデンを設け、そこでハーブ類の
栽培を行ないました。台所に近いハーブガーデンは、特別な趣向が凝らされるのが
普通で、それぞれのハーブの区画には1種類のハーブが植えられ、
特定の料理用途に、あるいは医療用途におのおの育てられました。
こうした古典的なアレンジのハーブガーデンのタイプは17世紀まで
存在し続け、エリザベス朝時代に人気のピークを迎えました。
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編集後記
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ラベンダーのことを書いていると、自然にハーブの歴史がわかるような気がします。
今日の内容はフレグランスジャーナル社の「ラベンダー油」を参考にしました。
ハーブはエジプト時代(2000年B.C.)から使われており、
ギリシャ(500年B.C.)を経て、ローマ(200年B.C.~200年A.C.)に伝わりました。
その後残念なことにカトリック教会が、ハーブの使用を禁止したために
ハーブ医学は暗黒時代を迎えます。
ハーブの薬品が"信仰の欠如"を引き起こす、もしくは"魔術"まがいの
ものとして、信者が使用することを禁止しました。
カトリック教会はその理由を、
ハーバリストが"神がもちうるパワーによって癒すという信仰の妨げ"を
しているとしています。
ハーバリストは神の癒しに近いパワーを持ち合わせていたということ
になるでしょうか。
ハーブにそんな力があるなら、もっと勉強してみたいと思ったりしてしまいますね。